妊婦健診でおなかの赤ちゃんが口唇口蓋裂の可能性があると告げられたちょるりさん。妊娠39週に入っても、赤ちゃんが生まれる様子はなく、ちょるりさんは「自分の心の準備ができていないからだ」と感じていました。しかし、「赤ちゃんに会いたい」という気持ちを大切にしようと心に決めた数時間後、ついに破水しました。 破水し、夫を起こし病院へ赤ちゃんを迎える覚悟ができたとき、破水しました……。 陣痛は、全然痛くなかったです。言われてみれば「多少、おなかが張っているかな? 」というくらいで、「家でこの痛さがきても絶対陣痛だと気付けないレベル」と、当時の記録に書いてました。 さらに、まさかの再会。きっと相手のほうが気まずかっただろうに、担当してくれて感謝でいっぱいです! 陣痛がきた最初のことはまったく痛みがなかったというちょるりさん。その後、しっかり、一気に痛みがきて、3人のお子さんの中で一番きついお産になったそうです。 ちょるりさんは、まさかの同級生と再会していましたね。みなさんは、分娩中に起こったハプニングはありますか? ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター ちょるり
2023年09月13日第1子である長女を妊娠していたときは、総合病院ながら産婦人科がメインの大きめな病院で出産を控えていました。人気の病院で待合室はいつも患者さんで溢れかえってはいたものの、陣痛室や分娩室などは他の病院より充実していたので、出産時に混みあうようなことはないだろうと思っていたのですが……。破水したのは満月の日長女は出産予定日を1週間過ぎても生まれてこず、「次の健診までに陣痛がこなければ誘発分娩」と医師に言われて、びくびくしながら過ごしていました。誘発分娩は何となく怖かったので、たくさん歩いたり、陣痛が来ると言われるジンクスを片っ端から試してみたりしましたが、すべて空振り。 しかし、運命の健診を2日後に控えた満月の日、0時前にふと起き上がると、体の中で風船がはじけるような音がして下腹部が濡れていく感触がありました。破水したのです。 タクシーで病院へ産婦人科に電話をすると、すぐにきてほしいとのことでした。タクシーに乗って病院へ着くと、すでに1台のタクシーが停まっていておなかの大きな妊婦さんが出てくるのが見えます。 何もかも初めてでドキドキしていた私は、「仲間がいる! ひとりじゃない!」ととりあえずホッとしましたが、その後もう1台タクシーが訪れ、あっという間に3室の陣痛室が埋まってしまいました。「普段から患者さんが多いからこんなものなのかな」と思いつつも、助産師さんたちの様子がいつもより切羽詰まっているような気がしました。 10人が同時に出産!?破水からの出産で24時間以内に出産する必要があった私は、バルーンや陣痛促進剤を使った誘発分娩となりました。今まで味わったことのない痛みに悶えながら、「今から和痛にできたりしませんか?」と近くにいた助産師さんに弱音を吐いてしまった私。 しかし、助産師さんの返事は「ごめんね、一応聞いてみるけど今10人ぐらいお産中だから無理だと思う……」という驚きの内容でした。言葉通り助産師さんはそのまま私の出産が終わるまで結局戻ることなく、私は12時間以上の陣痛をどうにか耐えて長女を出産しました。 中秋の名月と満月が重なった日長女を出産後、新生児室に行くと13人もの新生児が並んでいました。うち10人は、私が長女を出産した同じ日に生まれた赤ちゃんとのこと。病院側は陣痛室が足りず、入院用の部屋に設備を運んで対応したそうです。 私が産気づいたのはのはただの満月の夜ではなく、数年に一度の中秋の名月と満月が重なる夜でした。「満月の日は生まれやすい」という説を聞いたことはあったものの、これほどまでとは思っていなかったので本当に驚きました。 先日、長女から「クラスメイトに同じ誕生日の子がいた」という話を聞いて、「あのときの1人かも」と不思議な気持ちになりました。あれから次女、長男と2人の子どもを産みましたが、同じ日に同じ病院で10人出産というのはあのときだけです。満月の力を実感した忘れられない出産です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:岩崎はるか2女1男の母。両実家とも遠方のためワンオペ育児中。先天異常の影響で肺が片方しかない医療的ケア児を含む3人の子を育てた育児体験談のほか、大学院で農学を学んだ経験から食についても執筆。
2023年09月06日スカッと系人気YouTubeチャンネル『パニコレ』から、「古臭い価値観の義実家はまとめてグッバイw」を紹介します。28歳の専業主婦、パニ子は妊娠9カ月。健診で赤ちゃんの大きさから帝王切開の可能性を告げられました。帝王切開の話をすると、夫のマサトシや同居の義両親の反応は予想外のものでした……。 古い価値観の義家族義母・ハナエは「陣痛の痛みに耐えてこそ母性が目覚めるんだから! おなかを痛めないで産むなんて、将来ロクな母親にならないわ!」と主張。義父・トシオも「帝王切開でラクしようとするな!」と批判してきたのです。 そしてマサトシまで「みんな普通に産んでるんだから、パニ子だってできるだろ」と意味不明の理論を押し付けてきました。義両親は独特な価値観を持ち、マサトシもそれに影響されている様子。 出産中、苦しむ妻に義家族はその後、パニ子は女の子・パニ美を出産。出産は27時間の陣痛という過酷なものでした。微弱陣痛でお産が進まず、医師は帝王切開を判断。医師が夫と義父母に伝えると、ハナエは「帝王切開なんて絶対に認めないわ!」と言い、トシオは「病院を訴えてやる!」と脅迫。マサトシは気軽に「切らなくても待てば出てくるだろ?w」と言い放つ始末。 長時間陣痛に苦しんだあと帝王切開となったフルコース出産のパニ子に対し、ハナエとマサトシは「ほんと、ラクしたな~w 母親失格なんじゃない?」と言いたい放題。パニ子は返す言葉すら失ってしまいました。 パニ子と義祖母の大逆転パニ子が退院して自宅に帰ると、多くのお客さんが家にやってきていました。中には義祖母の姿も。義祖母はマサトシや義両親の様子から、義家族がパニ子につらく当たっているのを見抜き、マサトシと義両親をみんなの前で説教しはじめたのです!帝王切開がラクな出産だと言い張る3人に、「帝王切開がラク? はぁぁあ!? おなかを切られてラクなはずがないだろう! この常識知らず!」と言いきってくれました。 パニ子は義祖母に、マサトシや義両親に対しての不満やこれまでの仕打ちをすべて打ち明け、離婚を決意。「帝王切開を見下すどころか、家事も育児もしないで文句ばっかり。あんたたちにはもううんざりよ!」と言いました。 慰謝料・養育費の支払いに追われてパニ子の話を聞いた義祖母は大激怒! マサトシとハナエ、トシオとの絶縁を宣言! アテにしていた義祖母が持つ大きな資産を失うことになり、3人は大慌て! その後、パニ子とマサトシは離婚し、慰謝料と養育費を受け取りました。借金まみれになった3人は家と土地を手放し、昼夜働き詰めの生活だそう。遺産ももらえないことが確定し、苦しい生活を送っているそうです。 その後、パニ子は実家で子育てや仕事に充実した日々を送っています。お風呂で、娘のパニ美に帝王切開の痕について聞かれると「これはママの勲章だよ」と笑顔で答えています。出産は奇跡です。そしてどんなお産の方法にも尊卑はありません。出産の方法について思案するのではなく、目の前の命を大切にしていきたものですね。著者:ライター パニコレ
2023年09月04日出産に立ち会うことを楽しみにしていた夫。しかし、出産日を挟んだ3日間、県外への出張が入ってしまいました。そこで急きょ、夫の代わりに隣県に住む義母がサポートに来てくれることに。陣痛が始まり病院へ向かったのですが……。 義母と迎えた初めての出産 出産に立ち会うことを楽しみにしていた夫でしたが、出産予定日に残念ながら出張となってしまいます。急きょ、隣県に住む義母がすぐに駆けつけてくれ、私は初めての出産を義母と迎えることになりました。 義母が来た夜に陣痛が始まり、明け方に病院へ。数分おきの陣痛に耐えていると、朝食が運ばれてきました。食事どころではない私に、義母は食べるようにすすめてきます。しかし、そんな余裕のない私を察した助産師さんは「食事が難しいようでしたら、お義母さんどうぞ」と言ってくれました。普段から人の言うことを素直に受け取る義母は「では、遠慮なく」と、私の隣で朝食を食べ始めます。私は「こんなときでも落ち着いていてすごい……!」と思わず感心してしまいました。 昼食も助産師さんは、「もう生まれそうだから、お義母さん別室で召し上がってください」と義母に声をかけます。義母は朝食と同様に「いただきます」と言いながらも、分娩室から出ていくぎりぎりまで「痛みはもう少しで終わるからね! 頑張るのよ!」と私のことを励ましてくれ、腰をさすってくれたり、水分を摂らせてくれたりサポートしてくれたのです。そして、義母が昼食を食べている間に私は娘を出産。出産後、義母には「おつかれさま! 食事おいしかったわよ!」と言われ、いつもと変わらないマイペースな義母の姿に、思わず気がゆるみ笑ってしまったのでした。 退院後、私と娘は1カ月間義母の家で過ごすことに。「産後は寝るのが仕事よ!」と義母が身の回りの家事をすべてお世話してくれたおかげで、産後のトラブルは一切ありませんでした。実の娘のようにサポートしてくれた義母には、とても感謝しています。誰かのために一生懸命になれる義母の姿を見て、私もそうなりたいと思う出産体験でした。 作画/ひのっしー監修/助産師 松田玲子著者:木村さち
2023年09月02日「多嚢胞性卵巣症候群」と診断を受け、治療を受けていたママぺいさんですが、なんと新型コロナウィルスが猛威を振るい始めたタイミングで妊娠が判明! 勤めていた職場は在宅ワークへと切り替わったのでした。それから時は流れて、ママぺいさんは妊娠38週を迎えることに。妊婦健診を受けた翌朝、ママぺいさんは下痢のときのような腹痛に襲われてしまいます。そして、その日の18時ごろ、とうとう痛みの波がピークに達してしまったため、急きょ病院を受診することに。急いで病院へ向かい診察を受けると、医師からは「クローズですね」という言葉が飛び出しました。しかし1時間後、助産師さんが再びママぺいさんを診察すると、子宮口が4cm開いていたため、入院することが決定! さらに、最終的には子宮口が5cmまで開いていたので、麻酔科の先生を呼んで注射を打つことに。その後、時間の経過とともに麻酔の効果を認識し始めたママぺいさん。医師は麻酔が効いているのを確認すると、一旦病室を出て行ったのでした。 痛みに無敵になったママぺいさんは、陣痛がきていながらも、冷静に「この波キツそう~」と波形を眺めていたのでした。 陣痛がなくなると、おなかがすいてきて…※実際の波形とは異なります。 ママぺいさんが空腹を感じていると、助産師さんがやってきました。 「ママ、どんな感じ?じゃあ、診てみますね」 さっそくママぺいさんの内診を始まります。 すると、「ママ、ジンパしちゃうよ」と言われたママぺいさん。 (え、jimpaって何?) そんなことを思っていると、突然、ぐりんっ、ぱちんっという音が! 「破水させたので、ここからはすごく進むはずです!」 「あ、人工破膜(ジンパ)か!」 破水後は、横向きに変えて様子を見ることに。 助産師さんが赤ちゃんの向きを確認し、「ベッドを分娩台に変形させますね!」と言うと、分娩台が動き始めました。 「おなかが張ったら、大きく吸う→吐く→イキむをワンセットでやってね!」 助産師さんは呼吸の仕方を丁寧にママぺいさんに伝えるのでした。 麻酔が効いたお陰で、「おなかがすいた」と感じる余裕を持つことができたママぺいさん。そして人工破膜が終わり、ついに出産に突入ですね。ママぺいさんは初産なので不安もあるかと思いますが、助産師さんから教えてもらった呼吸法をしっかり実践して、無事出産に臨めますように!監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ママぺい2020年生まれの男の子のママです!関西在住です。インスタグラムで、私(ママぺい)、夫(パパぽん)、息子(子ぽん)の日常のお絵描きを更新してます!
2023年09月01日帝王切開が決まっていた第4子の出産。長男と第4子は15歳差で、長男にとって大事な中総体の試合が終わってから出産の予定でした。ところが予定より早く陣痛がきてしまい、まさかの試合前日に出産することになってしまったのです。「今から出産になりました!」と送った長男の部活のグループメッセージで、感動の涙を流すことに……。 まさかの緊急帝王切開に!わが家には4人の子どもがいますが、長男と次男は15歳差。サッカー部の長男が、中学3年の大事な市の中総体の試合を控えていたとき、私は第4子である次男を妊娠中で臨月を迎えていました。 出産は、第3子で逆子がなおらず帝王切開をしていたため、今回も帝王切開する予定でした。帝王切開の予定日は、長男の試合が終わってから1週間後。長男の部活の役員をしていた私は、妊婦なりにできる仕事をおこない、試合を楽しみにしていました。 ところが試合前日、まさかの陣痛がきてしまい緊急手術に……。手術が決まり、すぐに部活のグループメッセージに「今から出産になりました!」と送信。役員のみなさんからの励ましと、「長男くんのことは心配しなくていいからね!」という言葉に、安心して出産に臨むことができました。 見に行けなかった、長男の大事な試合入院当日に手術し、無事出産することができました。ただ、帝王切開だったため、すぐに動けず、残念ながら長男の試合には行けなくなりました。ずっと見たかった試合。夫が見に行ってくれていましたが、結果を待ってソワソワしていると、ママ友から動画が送られてきました。 長男の試合の動画と、優勝して仲間とゆりかごダンスをしている動画でした。動画を見ながら涙があふれ……。私は、ひとり病室で、何度も動画を見ていました。優勝したため、1カ月後の大会に進出! 試合当日は家族みんなで応援しに行くことができました。 サッカー部のマネージャーをしていた長女はベンチで観戦していたため、試合会場では、ママ友が生まれたばかりの次男を見ていてくれました。おかげで私は、3歳の次女とゆっくり試合を観戦。他にも私が動けないときには長男の送迎を手伝ってくれて、ママ友には本当に感謝しかありませんでした。 長男は部活を通して良い仲間とめぐり会えましたが、私も素敵なママ友と出会えて本当によかったです。子どもの人数分、たくさんの方と出会う機会がありますが、役員などで仲良くなれることがあるので、できる範囲で参加するようにしています。長男が中学校を卒業した今でも、ママ友とは仲良くさせてもらっています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:松田みさとイラスト制作者:マンガ家・イラストレーター こちょれーと
2023年08月27日初めての出産は陣痛が来てから、なかなか進まず大苦戦。立ち会い出産を予定していたため夫に電話をかけますが、出てくれずパニックになり……。 「楽しみだね!」立ち会い出産を楽しみにしていたのに? 初めて妊娠が判明したとき、世間では新型コロナウイルス感染症が大流行していました。感染症対策のため、家族の立ち会いはできないかも……と思っていましたが、生まれる直前に夫だけが分娩室で立ち会えることに。出産予定日の1週間前から、私は産院に近い実家に泊まることにしました。 そして出産予定日の3日前、夜中におなかが痛くなってきたと感じていたところ少量の破水。すぐに病院に電話し、病院に行くことになりました。そして陣痛室へ。「お昼前には生まれるかもね~」と電話で夫に伝えましたが、待てど暮らせど生まれてきません。結局、翌朝にはいったん病室に戻ることに。家で連絡を待っていた夫も拍子抜けし「とりあえず仕事に行くね!」と言うので、私も「夕方には生まれると思う!」とだけ電話。しかし、夕方になっても生まれる気配なし……。夫にも「今日はもう出てこない気がする」とポロッと言ってしまったのです。 ところが、その日の夜9時過ぎ、本格的な陣痛が。助産師さんにも「そろそろご家族を呼んだ方がよさそうですよ~」と言われたので夫に電話をかけますが、何度電話しても出てくれません……。だんだんパニック状態になっていると、10分後に夫から折り返しの着信が。 「早く来て!」と怒鳴るように言うと、夫は「わかった、すぐ行く!」と言ってくれました。自宅から病院まで車で30分以上かかるので、間に合うか不安でしたが、なんとか夫も立ち会えることに。「何回も電話したのになんで出ないの!」と怒る私に「ごめんごめん、ほら頑張って~!」と励ます夫。その後も、私を気づかい続けてくれ、無事に出産を終えました。 どうやら夫は、「今日は出てこないかも」と聞いていたので、のんびりお風呂に入っていたのだとか。出産は予定通りにいかないもの。初めての不安と恐怖に加え陣痛の痛みでパニックになり、ついつい夫に怒鳴ってしまいました。それでも気分を害さず、終始励ましてくれた夫に感謝しています。 作画/ひのっしー監修/助産師 松田玲子著者:緒方佳子
2023年08月22日このお話は作者ようみんさんに寄せられたエピソードです。登場人物の名前など、一部脚色を加え漫画化しています。■前回のあらすじ第1子を出産した産院では、陣痛が来ていても生まれる直前まで何度か帰されてしまった私は、第2子を妊娠し、計画無痛分娩で産むことにする。しかし38週を迎え、予想外のとんでもないことが起きる…!?■チクチクする…!?■陣痛じゃないよね?朝起きて、「今日はどうしようかな~」と考えていると…、ん? なんだろうこの痛み…。前駆陣痛…??しばらくチクチクした痛みが続くが、間隔はバラバラ。やっぱり陣痛ではないのかな?このときの私はだいぶのんびりしていたのでした…。次回に続く「1歳息子と2人きりの自宅出産」(全20話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2023年08月21日出産そして子育てに奮闘する小梅と、その夫で性格にやや難がある!?やっくんの物語です。陣痛が始まり、小梅はそろそろ病院に行こうと夫に声をかけます。しかし、ゲームに熱中している夫は「病院ならサッサと行ってこい!」と信じられない言葉を放ちます。出産よりもゲームの方が大事なんて……こんなのが夫とは呆れるやら情けないやらで、文句を言う気もなくなりました。そして病院へはタクシーで行くことに。無事、かわいい女の子を出産した小梅。出産祝いをもって親友2人が産院にやってきました。友人は赤ちゃんを抱っこし、やっくんも喜んだでしょうと問いかけます。まだ会いにきていないと話すと2人はびっくり。陣痛がきたときはゲームをしてたし、今日は休みだから寝てるはずと言うと、友人の怒りが爆発。やっくんが勤める美容院に行って文句を言ってやる!と息巻きます。そして夕方になり、ようやくやっくんが産院にやってきました。感動の対面になるはずが……。 夫に出生届の提出をお願いしたら… 自分の子を見て「かわいくねぇ、ほんとに俺の子?」と、またしても信じられない発言をするやっくん。「それが一番最初に妻に言うセリフ?」と怒った小梅を見て、「冗談だよ、冗談!」とうやむやにしようとします。 気まづい空気を変えようと、子どもの名前の話を持ち出したやっくん。女の子だったら名前は小梅が決めることになっており、出生届は記入済み。小梅は自身が「梅ばあさん」などと揶揄された経験から、かわいい名前にしたいと名前は「結菜」に決めていました。 出生届を提出し、病室に顔を出したやっくん。赤ちゃんに会いに来ていた小梅の母が「名前は何にしたの?」と聞くと、「麦です!」と答えました。「結菜」だと思っていた小梅は頭が真っ白に。「なんじゃそりゃー!」という小梅の叫び声と、「おぎゃー」と言う赤ちゃんの泣き声が病室に響き渡りました。 「ほんとに俺の子?」など、またしても空気の読めない発言をするやっくん。そして小梅が子どものことを考えて付けた名前を相談なく変更してしまうなんて……考えられないですね。もちろん、麦ちゃんという名前もかわいいですが、小梅が受け入れられるか心配ですね。紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年08月20日出産そして子育てに奮闘する小梅と、その夫で性格にやや難がある!?やっくんの物語です。小梅の出産予定日は今日か明日かというところ。やっくんは仕事から帰宅してゲームに夢中です。そんなとき、小梅の陣痛が始まりました。陣痛が始まり、小梅はそろそろ病院に行こうと夫に声をかけます。しかし、ゲームに夢中の夫は「病院ならサッサと行ってこい!」と信じられない言葉を放ちます。出産よりもゲームの方が大事なんて、こんなのが夫とは呆れるやら情けないやらで文句を言う気もなくなりました。そしてタクシーで病院へ。無事、かわいい女の子が生まれたのですが……。 夫の言動に親友もびっくり! ※寝みーんだもん→正しくは「眠ーんだもん」 出産を終えた小梅。出産祝いをもって親友2人が産院にやってきました。赤ちゃんを抱っこして「かわいい!懐かしい!」と笑顔になり、やっくんも喜んだでしょうと問いかけます。まだ会いにきていない……と話すと2人はびっくり。 「陣痛がきたときはゲームをしてたし、今日は仕事が休みだから寝てるよ」と言うと、「父親の自覚はないのかー!」と友人の怒りが爆発。今回の件では小梅にも考えがあるようで……。出産前後の事はかなり恨んでるから、退院したらやっくんに育児と家事を叩き込むと宣言。 やっくんの職業は美容師。お客さんには親切なのに、小梅に対して冷たいのはおかしい!お店に行ったら文句言ってやる!と友人の怒りは収まらず。そして2人が帰り、夕方になってからやっくんが産院にやってきました。 ほんと、出産の恨みは一生の恨みですよね。ひとりでいるとモヤモヤしたかもしれませんが、親友2人が小梅に寄り添い、やっくんに対して怒ってくれたので少しは気持ちがスッキリしたかもしれません。やっくんももう少し、思いやりのある行動をとってほしいですね。 紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年08月19日出産そして子育てに奮闘する小梅(こうめ)と、その夫で性格にやや難がある!?やっくんの物語です。小梅は日ごろからやっくんの自己中な言動に振り回されつつも、持ち前の明るさと周りの人たちの助けもあり、なんとか家族として一緒に暮らしています。次々といろんな疑惑が浮上するやっくんに対し、最終的に小梅はどんな判断を下すのかーー。出産を控えた小梅とその夫のやっくん。出産は今日か明日かというところ、小梅の陣痛が始まりました。「そろそろ病院に行く」とやっくんに話しかけたら……。 ゲーム中の夫に病院へ行きたいと伝える 陣痛が始まった小梅は病院へ行こうと夫に声をかけます。ゲームに熱中している夫は、「病院ならサッサと行ってこい!今、いいとこなんだから話しかけんな」と信じられない言葉を放ちました。 送ってくれると思っていた小梅はびっくり。出産よりもゲームの方が大事なんて……。こんなのが夫とは、呆れるやら情けないやらで文句を言う気もなくなりました。そして病院へはタクシーで行くことに。 病院に到着。待合室で小梅の近くに座っていた妊婦さんの夫が、「できるだけサポートするから!テニスボールも持ってきたよ!」と言っているのを聞いて羨ましくなります。夫には頼れないので、実母にサポートをお願いしようと電話をかけますが、生まれたら電話して!と切られてしまいます。こうなったらひとりで産む!と決意した小梅でした。 陣痛が始まった妻に向かって、冷たい言葉をかける夫。これだけで「離婚」の文字がよぎりますよね。病気じゃない……とやっくんにとって出産はラクなイメージなのかもしれませんが、お産は命がけ。近年は両親学級や父親教室などが各所で実施されているので、パパも積極的に出産の知識を吸収してほしいですね。 紙屋束実さんの連載は、以下のブログからもご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね。著者:マンガ家・イラストレーター 紙屋束実
2023年08月18日穏やかな妊娠期をイメージしていた、アラサーのみかんさんによる妊娠記録です。もうすぐ生まれるかなと思ったらみかんさんでしたが、子宮口の開き具合は5cmほど。ひとりで陣痛に耐えますが、心細くなって夫にLINEをしたところ、「明日生まれたら、誕生日は11月23日だよ」と返信が。みかんさん夫婦の記念日は1・2・3の組み合わせに何かと縁があるため、少しテンションが上がりました。気を紛らわせながら陣痛に耐え、出産の時を待ちます。痛みが強くなり、いきみたい!という気持ちになってきたみかんさん。まだ早いかなと思いつつ、一度ナースコールをしてみました。助産師さんが確認すると予想より早く子宮口が開いていたため、分娩に向けた準備が始まりました。そして、どのようなお産にしたいかという要望を書いたバースプランを基に、助産師さんはみかんさんに声をかけてくれます。まずは夫に電話をしますが……。 顔認証が反応しない!? 必死の思いで夫に電話 事前に提出していたバースプランに、出産のとき、夫に電話したいと書いていたみかんさん。今は出産以外のことに体力を使いたくないと思いつつ、一生に一度かもしれないし……と気持ちを切り替え、夫に連絡しました。しかし、入浴中?だったのか電話にでず。 そして、分娩室の準備が整ったので移動することに。陣痛の波がおさまっている間に移ろうとしますが、体力を消耗しているので早く動けず。しかも焦って違う方向に進んでしまい、タイムロス。廊下を歩いているときに陣痛の波が来たので、助産師さんに寄り添ってもらいながら痛みがおさまるのを待っていました。 分娩室へ移ることになったみかんさん。初産婦さんの場合、子宮口が全開大になってから移動することが多いため、このときが一番大変だったという人もいるのではないでしょうか。一方でタイミング悪く電話に出られなかったみかんさんの夫ですが、いつ生まれるか、きっとドキドキしているはず。次は電話に出られるといいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もちみかん
2023年08月16日穏やかな妊娠期をイメージしていた、アラサーのみかんさんによる妊娠記録です。破水して陣痛の間隔が短くなってきたみかんさん。このままスポーン!と生まれるのではと期待しますが、子宮口の開きは3cmチでまだ時間がかかりそうです。産院のスタッフはみかんさんに明るく声をかけながら、テキパキとお産の準備を進めます。みかんさんは夫とLINEでやりとりし、近況を報告していました。コロナ禍で立ち会い出産ができないため、夫に手紙を書いてもらっていたみかんさん。ひとりで心細くなったとき、手紙のことを思い出し読み始めます。手紙には出会いやプロポーズといった2人の懐かしい思い出、パパになる喜びや不安などが書かれていました。手紙の最後に、みかんさんのことを想う文がつづられており、涙があふれます。頑張ろう!と思った矢先、痛みのレベルが上がり……。 夫からのLINEで意外なことに気づく ※言われれる→正しくは「言われる」 痛みのレベルが変わり、陣痛間隔も短くなってきました。もうすぐ生まれるかなと思ったら、子宮口の開き具合は5cmほど。初産婦の場合はお産がゆっくり進むので、生まれるのは朝方ぐらいかな〜と聞き、まだ時間がかかるんだな……と実感。スマホで陣痛の間隔を確かめながら、痛みを逃していきます。 ひとりで陣痛に耐えますが、心細くなって夫にLINEをしたところ「明日生まれたら、誕生日は11月23日だよ」と返信が。実はみかんさんの誕生日と結婚記念日は1月23日、結婚式を挙げた日は3月21日と1・2・3の組み合わせに縁があるよう。11月23日に生まれるかも……とテンションが上がり、少し気が紛れたみかんさんでした。 陣痛の間隔が短くなると、痛みに意識が集中しがちですが、まったく違うことに意識を向けることで気持ちが少し和らぎますね。お産は朝方かも……ということで、体を休めつつお産に臨めるといいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もちみかん
2023年08月14日穏やかな妊娠期をイメージしていた、アラサーのみかんさんによる妊娠記録です。病院に向かう途中、陣痛のような痛みを感じ始めますが、まだ生理痛程度なのでそこまでつらくはありませんでした。それよりも気になるのが、どんどん流れ出てくる羊水の量。お母さんが準備してくれた大人用のおむつだけでは漏れ出してしまいそうと感じ、とっさに車の座席に敷いてあったバスタオルを股に挟んで病院に入りました。破水して陣痛もきているということは、スポーン!と生まれるのではと期待しますが、子宮口は3cmしか開いておらず。とはいえ、赤ちゃんは元気だということがわかってひと安心。産院のスタッフはみかんさんに明るく声をかけながら、テキパキとお産の準備を進めます。夫とLINEで連絡を取り合いますが、ひとりで痛みに耐えることに寂しくなってきてしまい……。 夫からの⚪︎⚪︎で気持ちが前向きに みかんさんが出産したときはコロナ禍のため、立ち会い出産ができず。陣痛の痛みが強くなり、となりに夫がいない寂しさを感じたとき、手紙を書いてもらっていたことを思い出しました。 夫からの手紙には、みかんさんとの出会いからプロポーズ、そして妊娠がわかったときの喜び、父親になる不安などが書かれていました。最後はみかんさんを想う気持ちであふれ、頑張れー!と締めくくられています。 みかんさんはやさしい夫を思い出し、涙が出てきました。と同時に、頑張るよ!という気力も湧いてきます。そしてまた陣痛が始まりました……。 LINEでのやりとりも便利ですが、直筆の手紙も温もりがあっていいですね。普段言えないことも手紙だと伝えられたり、思い出として残せたりというメリットも。立ち会い出産ができる場合も、事前に手紙を書いてもらい、病院へ持っていくバッグに入れておくというのもいいかもしれないですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もちみかん
2023年08月13日「多嚢胞性卵巣症候群」と診断を受け、治療を受けていたママぺいさんですが、なんと新型コロナウィルスが猛威を振るい始めたタイミングで妊娠が判明! 勤めていた職場は在宅ワークへと切り替わったのでした。それから時は流れて、ママぺいさんは妊娠38週を迎えることに。妊婦健診を受けた翌朝、ママぺいさんは下痢のときのような腹痛に襲われてしまうのですが、以前保存しておいた痛みを和らげる体勢の動画を見始めると、痛みはラクになったのでした。そして、その日の18時ごろ、とうとう痛みの波がピークに達してしまったママぺいさん。また、ブルーベリージャムのような血の塊が突然垂れてきたこともあり、急きょ病院を受診することに。急いで病院へ向かい診察を受けると、医師からは「クローズですね」という言葉が飛び出しました。 しかし1時間後、助産師さんが再びママぺいさんを診察すると、子宮口が4cm開いていたため、入院することが決定。さらに最終的には子宮口が5cmまで開いていたので、麻酔科の先生を呼んで注射を打つことに。注射を打たれると、「あんまり痛くなかったー」と喜ぶママぺいさん。 その後は麻酔の効き目を確認することになったのですが、ここで問題が発生して!? 麻酔注射を打った直後は、効果を感じられなくて… ※実際の波形とは異なります。 ※実際の波形とは異なります。 「じゃ、横になってね」 先生はそう言うと、冷蔵庫から目薬のような物を取り出し、冷たいと感じるかどうか確認してきました。 ところが、ママぺいさんの体感では今ひとつ効き目を感じられず……。 (麻酔したのに陣痛は痛いんだが……) 薬を自分で追加しながら、そんなことを考えていたママぺいさん。 しかし、30分が経過すると麻酔の効き目を実感したのです! 痛みがなくなったことで落ち着きを取り戻したママぺいさんは、旦那さんに連絡を入れることに。 そして、今陣痛が来ているという事実を冷静に波形を見ながら、冷静に確認していたのでした。 麻酔の注射を打っても効き目がいまいちだったので、「無痛ってこんなもんなの?」「高いお金出したのに無駄だったか?」と不安になったママぺいさん。しかし30分後、ちゃんと麻酔の効果を感じることができてよかったですね。 著者:マンガ家・イラストレーター ママぺい2020年生まれの男の子のママです!関西在住です。インスタグラムで、私(ママぺい)、夫(パパぽん)、息子(子ぽん)の日常のお絵描きを更新してます!
2023年08月11日私は最初、「ママ友」と聞くと、面倒な人間関係トラブルなどのネガティブなイメージを持っていました。しかし、3人目の子どもを妊娠した私のことを一番助けてくれたのは、近所に住むママ友たちだったのです。児童館で出会った2人のママ友上の子が1歳、下の子が生後3カ月のときに、偶然、児童館に居合わせた同じ月齢の子を持つママ2人と、なんとなく意気投合して連絡先を交換したのがきっかけで仲良くなりました。 最初は児童館で子どもたちを遊ばせていたのですが、そのママたちとグループLINEを作って、日々の何気ないやり取りができたことや、近所に住んでいたためすぐに会うことができたことがきっかけで仲が深まり、孤独感が減りました。仲間がいる安心感が芽生えたことで、育児のストレスがかなり軽減されたのです。 3人目の妊娠報告をすると…上の子が2歳、2人目が生後7カ月になったころ、私は仕事に復帰したので、そのママ友たちとはしばらく疎遠に。しかし、私が3人目を妊娠したことを報告したのをきっかけに、またメッセージのやり取りをしたり、仕事が休みの日に子連れで会ったりして遊ぶようになりました。 2人につわりがひどいと伝えると、私が唯一飲むことができた炭酸飲料を差し入れに持ってきてくれたり、自分たちの子どもと遊ばせるついでにと、上の子を見ていてくれたり、妊娠中からとても助けてくれたのでありがたかったです。 陣痛が来た日にまさかの対応!?3人目の陣痛は、ちょうど昼間の時間に来ました。「陣痛が来た!」とグループLINEでママ友たちに伝えたところ、産婦人科までは歩いて行ける距離だったのですが、すぐに車で家まで迎えに来てくれたのです。その後、夫に陣痛が来たことを伝え、夫が仕事を早く切り上げて保育園まで子どもたちを迎えに行ってくれたため、私は出産に専念することができました。 ママ友たちは、私が無事に出産できたことを自分のことのように喜んでくれて、近所に心強い味方がいることに感謝しかありませんでした。 一番上の子たちが小学校に上がり、学区が違うことや、ママ友たち自身も仕事や下の子のお世話で忙しい毎日を送っているため、現在はまた少し疎遠に。しかし、いつか子どもの手が離れたころに、今度は子どもたち抜きでカフェでおしゃべりして、あのときは本当にありがとうと改めて感謝を伝えられたらうれしいです。 子どもが成長していく中で、これからも子どもを通してママたちと出会う機会があると思います。そのときは、お互いに子どもを育てる同志として、時に助け合い、励まし合えるような良い関係を築いていきたいです。 監修/助産師 松田玲子イラスト/ななぎ著者:小川 朝美
2023年08月04日元ホストでニートだった夫。妊娠がわかったとたんに初めて真面目に就活して正社員に。妊娠を誰より喜び、娘の誕生を待ち望んでいました。いよいよ破水すると、夫は大慌て。病院へ着いてからは痛みが増し、終始泣き叫んでいた私。そんな私のドタバタな出産エピソードです。ホストだった同級生と再会同級生でもある夫とは、彼がホスト時代に再会し、その数年後付き合い始めました。そして付き合って2年目となる年に妊娠が判明。当時仕事にもついていなかった彼ですが、生まれてくる自分の子どものために、初めてまじめに就活し、正社員となりました。 毎日のようにおなかに話しかけてくれて、夢に女の子が出てきたからと、性別がわかる前から名前を決めていたくらいの親バカでした。高校時代から問題を起こしてばかりで、母泣かせのやんちゃだった人です。 家族が職につけと説得しても私が説得しても職につかなかったのですが、父親になるとわかった途端、迷わず職につくことを決めました。その姿を見て、私は彼を信じてこの子を出産しよう、と決意しました。 ドタバタと焦り始めた夫に義母は…そんな私たちはお金がなかったので、妊娠後期は夫の実家に引っ越してお世話になりました。出産予定日は、夫の誕生日。夫と絆の深い子であることは間違いありませんでした。焼肉やスクワット、階段の昇り降りなど、あらゆる陣痛ジンクスを試しましたが、夫の誕生日には生まれてきませんでした。 毎日今か今かと待っている夫。ある日の夜中、私は何か異変を感じてトイレへ……。おしっことは違う意図しない水が流れてくる感じがします。色は薄いピンク色でした。「破水だ」と私はすぐそう思いました。初産婦だけれどいろいろな本も読んでいたので、間違いないと思ったのです。 病院からはつらくても自分で電話するように言われていました。トイレの中で落ち着いて電話しなきゃと思っていると、私の様子を気にした夫が、「どうした? 生まれるか?」と焦って聞いてきました。「うん、破水したみたい」というと大きな声で「かーちゃん! 破水した! 生まれる! 俺……」と、ドタバタしはじめました。義母は大爆笑。「あんたが焦ってどうするの」と。 夫は私のバッグを持ってウロウロ……。「俺、車まわしてくるから」と夫が焦っているおかげで、私は落ち着けました。「待って、まず病院に電話するから。落ち着いて」。病院へ電話すると入院になるから荷物を持ってくるように指示され、夫が病院へ連れていってくれました。 「もう無理ー!」痛みのあまり泣き叫んだ私夫はすぐ生まれると思ったのか、緊張しながらもワクワクしている様子。病院で助産師さんに、「子宮口は全然開いてないから。旦那さん、今日は帰って。朝もまだ生まれないだろうから、仕事に行って大丈夫! 午後から休んでも遅くないから!」。夫は目が点になりながら「え? 仕事? 仕事に行って大丈夫なんですか?」と、またあたふた。 夫は自宅へ帰り、その後、助産師さんの言うとおり仕事に行きました。しかし仕事に集中できるわけもなく、上司には「奥さんのそばにいてやれ」と言われたそうで、早退してすぐ病院へ駆けつけてくれました。 陣痛はなかなかこず、その日の夕方やっと弱い陣痛が始まったくらいでした。弱いとはいえ、経験したことのない痛みに、痛いと泣き叫び、義母と実母と夫に支えてもらいながら子宮口が開くのを待っていました。1時間が何十時間にも思える苦しい時間でした。 その日は満月で、たくさんのお産があったのか、ナースコールを押してもしばらく反応なし、ナースステーションももぬけのから。夫は何度も助産師さんを呼びに行ってくれましたが、いなくてイライラ。 小さな個人病院、お産が重なれば仕方ないこととはいえ、なかなか誰も来てくれないことに私もイライラと痛みで暴言を吐いていました。「もう無理ー! おなか切って! 無理ー」。バレーボールをずっとやっていた私は声が大きく、未だに家族には「誰よりもでかい声で泣き叫んでいた」と笑われるくらいです。 やっと来てくれた助産師さんは、「子宮口が全然だねー。まだまだかかるわー」と言ってまたいなくなりました。「もうやだー、痛いー!」。その繰り返しで、私は夕方から朝まで泣き叫び続けました。 妊婦さん全員が私を指さして…朝になると助産師さんの数が増えました。先生に診察してもらうために、歩いて行くように言われたときは絶望しました。母の手を借りてやっとの思いで私は待機室へ。 夜通し泣き叫んだ私は、誰が見ても今にでも倒れそうな姿だったのだと思います。数人の妊婦さんがいましたが、助産師さんが「それでは順番に先生の診察をおこないます」と言った瞬間、そこにいた妊婦さん全員が、私を指して「先に診てあげてください。私たちは大丈夫です」と譲ってくれました。 余裕がなかった私はお礼も言えず、頭だけ下げて先生のところに向かいました。そこで先生に「どうする? 陣痛促進剤を打つかい?」と言われて、「もう無理です。それ以外、考えられません」と即答し、陣痛促進剤を打ちました。 朝の9時に陣痛促進剤を打つと、急激に痛みが増して涙と鼻水と汗で私の顔はべちゃべちゃに。夫は必死で私の顔を拭いてくれてました。昼ごはんは天丼で、「こんなの食えるかー!」と激怒してしまった私。もう私を止められる人は誰もいませんでした。 感極まって泣く夫に全員が笑ったのはお産が重なったのもあり、私はLDRには入れずそのままこの部屋でと言われ、いきむためにつかむようなものもない状態でした。 どうしたらいいかわからず、「もう無理、無理ー! 出して!!」と弱音ばかりの私。助産師さんに「赤ちゃんに全部聞こえているんだから、そんなこと言わないの!」と言われ、とてもつらい時間でした。 やっと出産というとき、1回いきんだだけで、出てきてくれた赤ちゃん。私はもう放心状態。夫は感極まって声を出して泣いていました。義母が「まったく、泣き虫なんだから」と夫にハンカチを渡したら、全員が笑いました。なんと夫は漫画のようにメガネの上から涙を拭いていたのです。義母はそれを見て感動しながら「しょーもないねー」と夫のメガネを外し、涙を拭いてあげていました。その姿を見て私もほっこり。 「23時間、あれだけ大声で最後まで泣き叫んで怒っていた妊婦さんは、なかなかいない」と言われたぐらいでした。体力が人並み以上にあったからなし得た出産だったように思いますが、夫の漫画のような笑える行動が、笑顔と感動を与えてくれたことも間違いありません。 彼の夢の通り女の子だったので、そのまま夫が言っていた名前をつけました。その長女も11歳。夫が正社員となったのも11年目ということになります。ちゃらんぽらんだった自分を変えてくれた娘。その娘には感謝しかないと、夫は娘のために歯を食いしばってくれています。 バイトすら続かずニートだった人が、他人に頭を下げたり、どんなことがあっても投げ出さずに家族を守ってくれる夫に変わりました。今では夫には頭が上がりません。娘がいなかったら夫は今ごろどうなっていたか、私も夫も想像がつきません。変わらないといけないと自分を奮い立たせたら、人は変われるのだと私は改めて思いました。 やんちゃで喧嘩っ早い人でしたが、おちゃめで誰より人間味のある人でもあり、結婚して12年たちますが、飽きずに楽しく過ごせています。今では3姉妹の父ちゃん、家族をとても大事にしてくれるやさしい父ちゃんに成長しました。心も体もでっかくね。 監修/助産師 松田玲子著者:おはな3姉妹とオス二匹のワンコの母ちゃん。ほぼワンオペ育休中。破天荒な夫を支える鬼嫁です。
2023年08月04日寒いねさんの生後3週間の息子が肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)になって手術したときのお話です。寒いねさんは、ある日、息子の吐き戻しが茶色いことに気付きました。そしてにおいを嗅ぐと鉄の臭いがしたのです。これが、異変に気付くきかっけでした……。 ベテラン保育士の母さえも慌てた症状 ※ 誤)人工破水→正)人工破膜※「本陣痛」はここでは短い間隔でどんどん痛くなる陣痛のことを指していますが、医学的用語ではありません。※「内診グリグリ」というのはあくまで俗称で、正式には「卵膜剥離(らんまくはくり)」と言われます。卵膜剥離とは、卵膜を子宮口付近の子宮壁から剥がす行為で、これによって分娩誘発への効果が期待できると言われています。 里帰り出産で息子のなつくんを出産した寒いねさん。なんと、妹も同じ日に同じ産院で2人目の男の子を出産しました。里帰り中は実家で一緒に育つ姿を見られると思っていた寒いねさんでしたが、なつくんが実家で過ごせたのはたったの5日間でした。 なつくんは急きょ入院することになったからです……。 ある日、なつくんは授乳後に大量の吐き戻しをしてしまいました。母乳の出が良くなっているのかもしれないと思い、育児用ミルクをあげるのをやめてみました。すると泣く回数が増えて1日通して全然寝ません。翌日よく寝ていて、6時間も寝たことに寒いねさんはビックリ。起こして飲ませようとしましたが、すぐ寝てしまい全然飲ませられませんでした。 その日の夕方、ふと見るとなつくんが吐き戻していました。そして液体は茶色く、鉄の臭いが……。保育士である妹に相談すると、出血しているのかなと言いました。 そうこうしているとなつくんが目を覚ましたので、さっそく寒いねさんはおっぱいをあげようとしました。すると大量に茶色いものを嘔吐したのです。 寒いねさんのお母さんはベテラン保育士。吐いたものを見て、救急に電話するよう寒いねさんに言いました。電話では、「朝まで様子を見て外来を受診してください」と言われますが、また大量に茶色い液体を吐き出したなつくんを見て、お母さんが救急に電話しました。するとようやく病院へ連れていくことに。 2度目の嘔吐は寝ながらだったけれど、なつくん自身に何の反応もなく、それが寒いねさんにとっては怖くてたまらなかったそうです。お母さんがベテラン保育士さんで、心強かったでしょうね。なお、助産師さん曰く、赤ちゃんの胃の形はもともと吐きやすい構造になっているので、授乳後に吐くことはよくあるようです。けれども嘔吐がきかっけとなって見つかる病気もあるのだとか。なつくんのように心配な症状がみられたら自分で判断せず、病院に相談して指示を仰ぐのがよさそうですね。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター 寒いね
2023年07月24日「多嚢胞性卵巣症候群」と診断を受け、治療を受けていたママぺいさんですが、なんと新型コロナウィルスが猛威を振るい始めたタイミングで妊娠が判明! 勤めていた職場は在宅ワークへと切り替わったのでした。そして、新型コロナウィルスの感染が一時的に落ち着き始めた年の夏に引っ越しをすることにしたママぺいさん。引っ越しをしたことで、さっそく新しい個人の産院を探すことに。ネットで調べていると臨月近くまでは個人院でみてくれて、その後は総合病院の無痛分娩と連携できる産院を見つけたママぺいさん。「ここしかありえない!」と、この産院に通うことを決めたのでした。そして、ママぺいさんは妊娠31週から総合病院を受診することに。以前通っていた産院が個人院だったことから、手厚い診療に慣れていたママぺいさん。実際に総合病院で診療を受ける始めると、その違いをひしひしと実感するのでした。 この日は入院に向けての荷造りをしていたママぺいさん。入院時に必要な物をトランクケースに入れていたのですが……? 荷造り完了! 赤ちゃんが生まれてくるのが待ち遠しくて… 直前になって慌てないよう、事前に荷造りを完了させるママぺいさん。 そして、妊娠38週に内診を受けたのですが、先生からは「まだ降りてきてないねぇ」と言われます。 来週NSTを受けることになり、この日の診察は終了。 翌朝、ママぺいさんは下痢のときのような腹痛に襲われてしまいます。 その後、トイレに行くと出血が!一瞬生理かと思いきや、おしるしだと気付いたママぺいさんは陣痛カウントアプリを開き、おなかの張りの間隔を入力することに。 「また10分間隔でキタキタキタキタキァ……」 (今病院に行っても帰らされる気しかしない) 痛みに必死で耐えながらも、そう思ったママぺいさんは、痛みを和らげる体勢の動画を見始めることに……。 動画の通り実践してみると、「痛みがめっちゃマシになるやん」と感動するのでした。 事前に陣痛を和らげる体勢のYouTube動画を保存していたことを思い出したママぺいさん。さっそく実践してみると、効果があったようでよかったです。ネットには妊娠・出産に関するたくさんの動画がアップされていますが、実際に出産経験のあるママの体験談やアドバイスなど有益な情報を得ることができるのはありがたいですよね。ママぺいさんのように気になった動画は、事前に保存しておくと、すぐに見返すことができるので便利かもしれません。監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ママぺい2020年生まれの男の子のママです!関西在住です。インスタグラムで、私(ママぺい)、夫(パパぽん)、息子(子ぽん)の日常のお絵描きを更新してます!
2023年07月24日第2子出産予定日前日の朝、おしるしを確認したゆかさん。その後チクチクとしたおなかの痛みが出てきますが、ゆかさんは「陣痛ではなさそうだな……」と思っていました。しかし、夜になっても痛みは続き、病院からは「病院に来るように」と言われます。ゆかさんは、陣痛タクシーを待ちながら病院へ行く準備をしていましたが、そのとき激しい痛みに襲われ、破水。なんとゆかさんは、救急隊が到着する前に自宅で出産したのです。赤ちゃんは無事に泣いてくれましたが、ゆかさんは大量に出血しており、意識が朦朧(もうろう)としていました。救急隊の到着に安堵したのも束の間、ゆかさんはさらなる困難に直面してしまい……。 「そんな…どうして!?」搬送先の病院が見つからない!? 救急隊が到着し、ゆかさんと赤ちゃんを病院へ搬送するための手配をします。しかし、なぜかかかりつけの病院とは連絡がとれず、さらに別の大きい病院からはまさかの受け入れ拒否……。 意識がもうろうとするゆかさんでしたが、夜間の電話番号と一般の電話番号が違うことを思い出し、夫に自分の携帯からかけてもらうことに。すると、ゆかさんが思ったとおり、夜間の電話番号にかけるとかかりつけの病院と連絡が取れ、受け入れ許可が出ます! すぐさま救急搬送の準備にとりかかる救急隊員。その最中、担架に乗せられたゆかさんは急激な寒気に襲われるのでした。 病院によっては時間帯や休日などで電話番号が異なり、救急隊もそれを把握していない場合もあるのですね。 ゆかさんがもし意識を失ってしまっていたら、かかりつけの病院はもちろん受け入れ先の病院を探すのにももっと時間がかかったかもしれません。 出産の緊急時は妻自身が電話できない場合もあるので、パートナーや身近な存在の人にも病院のシステムを共有しておくようにしたほうがいいですね。 監修/助産師 松田玲子 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター えなり
2023年07月19日主人公のゆかさんは、夫と長男・あっくんと長女・おとちゃんの4人家族。第2子のおとちゃんは自宅で生まれました。そんなゆかさん家族の壮絶な出産エピソードをご紹介します。第2子出産予定日前日の朝、おしるしを確認したゆかさん。その後チクチクとしたおなかの痛みが始まりますが、ゆかさんは「陣痛ではなさそうだな……」と思っていました。しかし、夜になっても痛みは続き、ゆかさんは病院に電話。すると、病院からは「病院に来るように」と言われました。ゆかさんは、陣痛タクシーを待ちながら病院へ行く準備をしていましたが、そのとき激しい痛みに襲われ、破水をしてしまいました。夫が救急車を手配し到着を待っていると、さらに最上級の痛みに襲われ、ゆかさんはついに……!? 「ムリー! 出るー!」今から救急車来るのにどうしよう! 救急車の到着を待っていたゆかさん。しかし、痛みに耐え切れず力が入り、赤ちゃんの頭が出てきてしまいました。 驚いたのも束の間、ゆかさんは再び激しい痛みに襲われ、ついに赤ちゃんが誕生!夫はすぐに救急隊に状況を報告し、赤ちゃんの泣き声を確認します。 無事に赤ちゃんが誕生し安堵しながらも、ゆかさんの多量の出血に夫はアタフタ。 そしてゆかさんは、救急隊が到着したことに安心するのでした。 自宅で出産するなんて、予期せぬ事態だったでしょう。自宅で生まれそうなとき、生まれてしまったとき、どのように対処すればいいのでしょうか。助産師さんからは次のように教えていただきました。 まずは「自宅で生まれそうな場合」。産院に電話し状況を説明して、指示を仰ぐことが第一。その際に、救急車を要請や電話繋いだままになどと指示があるそうなのでそれに従ってください。また出産場所を整えるために、洗濯したバスタオルをたくさん準備し、室温を上げる必要があるそう。そして、ここでの注意点は、室温が低く赤ちゃんが生まれたあと低体温になったり感染の可能性が考えられるトイレやお風呂場に行くことはNGだそうです。 次に「自宅で生まれてしまった場合」ですが、可能であれば、時間を確認(出生時間)し、赤ちゃんの顔をタオルで拭き、呼吸を促します。泣かない場合は、やさしく背中をさすったり、足の裏を叩いたりといいそう。(産院に連絡)その後、赤ちゃんに付着している血液や羊水を乾いたタオルで抑え拭きしてから、きれいなバスタオルでくるむ、またはママの胸をはだけさせて裸の赤ちゃんをうつ伏せにして抱っこして、(その際、顔は横向き)その上からタオルケットなどをかけるとよいとのことでした。(その際は胎盤より赤ちゃんは高い位置に抱っこし、臍の緒は切らない) イレギュラーな事態では、まず何をすればいいのか不安になってしまいますよね。上記のような準備は理想ですが、瞬時にはおこなうのは難しいかもしれません。まずは落ち着きつくことを第一に意識し、病院からの指示に従えるようにしたいですね。 監修/助産師 松田玲子 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター えなり
2023年07月18日穏やかな妊娠期をイメージしていた、アラサーのみかんさんによる妊娠記録です。里帰りをして、久しぶりに実家での生活を楽しんでいるみかんさん。出産を間近に控えたある日、いつものように両親と食事をしていると「パンッ」という音とともに、生暖かいものが流れてきます。初めてでも尿漏れとは間違えないくらい、ハッキリとわかる破水でした。急いで病院へ連絡をし、両親の完璧なサポートを受けながら入院準備を済ませて病院へと向かったのでした。病院に向かう途中、陣痛のような痛みを感じ始めますが、まだ生理痛程度なのでそこまでつらくはありませんでした。それよりも気になるのが、どんどん流れ出てくる羊水の量。お母さんが準備してくれた大人用のおむつだけでは漏れ出してしまいそうな不安から、到着後とっさに車の座席に敷いてあったバスタオルを股に挟み込んで中へ入って行くと……!? けっこう順調?と期待したけど、甘かった… ※検診→正しくは「健診」 ※NST(ノン・ストレステスト)とは、赤ちゃんの心拍と母体のおなかの張り具合を見る検査のこと(※通常は直接おなかに装着します)。分娩監視装置という器械でグラフ化し、赤ちゃんが元気かどうかを確認する方法です。 破水して陣痛も来ているということは、「順調にお産が進んでいて、子宮口も5センチくらいは開いている?」「もしかして、スポーンと産まれるパターン?」と期待していたみかんさんですが、内診をしてもらうとまだ子宮口は3センチしか開いておらず、考えが甘かったことを思い知らされます。とはいえ、赤ちゃんは元気だということがわかり、「何があっても大丈夫」と心を落ち着かせるみかんさん。産院のスタッフはやさしく声をかけながら笑顔でテキパキと動いてくれて、「あとは産むだけ!」という環境を整えてくれました。 「夜勤で忙しいはずなのに、すごいなぁ……」と、感謝の気持ちでいっぱいです。入院直後はまだ陣痛もそこまで強くなかったこともあり、夫と連絡を取り合いながらお産が進んでいくのを待つのでした。 股にタオルを挟んだままの姿には一切触れず、やさしい言葉をかけてくれるスタッフさん。不安との闘いの中、何度もいろいろな出産の現場に立ち会っている人たちの存在はとても大きいもの。ここまできたら、助産師さんや医師を信じてお産に臨みたいですね。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター もちみかん
2023年07月12日消防隊員の夫、1歳の息子かおるくんと暮らしている水無月さん。出産当日、赤ちゃんと息子が心配であまり眠れなかった水無月さん。翌朝、助産師さんから「産院では出生証明書を出してあげられない」と、衝撃の事実を告げられます。産院に到着する前に胎盤まで出てしまうと、分娩後に来たと見なされ、その産院で産んだことにはならないそう。助産師さんによると、その産院で胎盤が出てから来た妊婦さんは水無月さんが初で、市役所への確認が必要とのこと。助産師さんは「ひとりでよく頑張ったね」とほめた直後に、「次は……わかってるわよね……」と続け、水無月さんは反省するのでした。市役所に電話し、胎盤が出てから産院に行ったことを話した水無月さん。折り返しの電話で告げられたのは、出生届とともに提出しなければならない書類があるということでした。メモを取りながら聞いていたものの、あまりの必要書類の多さにびっくりしてしまった水無月さん。同時に、「もっと早く産婦人科に行っていたら……」「陣痛タクシーを呼んでいたら……」と後悔するのでした。その次の日、ついに水無月さんは赤ちゃんと面会できることになり……!? 生まれてきてくれて本当にありがとう… ※検診→正しくは「健診」 市役所職員から、出生届の期限内、つまり14日以内に必要書類をできるだけ用意して提出してくださいと告げられた水無月さん。必要書類の多さにため息をつきつつ、夫に連絡するのでした。 次の日、赤ちゃんの検査が終わり、午後から面会できることに。小ささとかわいらしさに感動しながらも、水無月さんは「こんなお母さんでごめんね……」と思わずにはいられません。そしてその1週間後、水無月さんと赤ちゃんは無事退院するのでした。 水無月さんの退院後、夫は何度も市役所へ。聞き取り調査など、すべてが終わって出生届が受理されるまでかかった期間は、なんと約2カ月。退院した水無月さんは産院の医師や助産師、救急車を呼んでくれた陣痛タクシーの運転手にお礼を伝えるのでした。 月日は流れ、自宅出産で生まれた娘、ゆうかちゃんも無事1歳を迎えました。何が起こるかわからない出産。家族が笑って過ごせるのも、たくさんの人が自身の出産に関わり、助けてくれたおかげだと水無月さんは振り返ります。 水無月さんにも、娘のゆうかちゃんも無事で本当によかったですね。水無月さんの言う通り、出産は何が起こるかわかりません。自分の判断で「大丈夫だ」と決めつけず、違和感を抱いたら、早めにかかりつけの産院へ相談すると安心ですね。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年07月11日「多嚢胞性卵巣症候群」と診断を受け、治療を受けていたママぺいさんですが、なんと新型コロナウィルスが猛威を振るい始めたタイミングで妊娠が判明! 勤めていた職場は在宅ワークへと切り替わったのでした。そして、新型コロナウィルスの感染が一時的に落ち着き始めた年の夏に引っ越しをすることにしたママぺいさん。引っ越しをしたことで、さっそく新しい個人の産院を探すことに。ネットで調べていると臨月近くまでは個人院でみてくれて、その後は総合病院の無痛分娩と連携できる産院を見つけたママぺいさん。「ここしかありえない!」と、この産院に通うことを決めたのでした。そして、ママぺいさんは妊娠31週から総合病院を受診することに。以前通っていた産院が個人院だったことから、手厚い診療に慣れていたママぺいさん。実際に総合病院で診療を受ける始めると、その違いをひしひしと実感するのでした。 この日は麻酔科で無痛分娩の説明を受けることに。硬膜外麻酔についてひと通り説明を受けたあと、注射が苦手なママぺいさんは先生にある質問をするのですが……? 医師の説明後、不安をぶつけてみると…? 女性医師から硬膜外麻酔について説明を受けるママぺいさん。 「子宮口が5cmになってから麻酔をします。それより早いと、お産の進みが悪くなったりするので、それまでは我慢してくださいね」 医師はさらに麻酔の体位について補足。 説明をひと通り聞いたあと、ある不安が残ったママぺいさん。 「注射の痛みに弱くってぇ~、すぐぶっ倒れちゃうんですけど、失神とかしたらどうしようかと不安でぇ~」 「あー大丈夫ですよっ!」 「絶対陣痛のほうが痛いので、それどころじゃなくなってます!」 (全然大丈夫じゃないんですけどー!陣痛怖すぎるやろー!) 医師の言葉を聞いた瞬間、ママぺいさんは早くも陣痛の恐怖に怯え始めたのでした。 ママぺいさんは陣痛を懸念していましたが、女性の体は出産の痛みに耐えられるようにできていると言われています。ママぺいさんの場合は初産だったので、医師の言葉を聞いて、余計に恐怖感が増してしまったのかもしれませんね。いろいろと不安な面はあると思いますが、医師や助産師さんもサポートしてくれるので、安心して出産に臨んでほしいです。監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ママぺい2020年生まれの男の子のママです!関西在住です。インスタグラムで、私(ママぺい)、夫(パパぽん)、息子(子ぽん)の日常のお絵描きを更新してます!
2023年07月11日私には2人の息子がいます。次男を出産するとき、子宮口は順調に開いたのに破水はなかなかしませんでした。いよいよ人工破膜をしなくては、というタイミングで、思いもよらないことが起こったのです。2度目の出産だからと高をくくっていた私が、助産師さんまでをも巻き込んでしまった、次男出産時の恥ずかしかった体験談をお話しします。順調に開いていく子宮口私が長男を出産したときは、病院へ着いてから1時間もたたないうちに、第一子と思えないほどあっという間に生まれてきました。 次男妊娠中もこれといって問題はなく順調でした。2人目の出産でもあり、痛みにもわりと強いタイプだったので、私は陣痛が始まっても「夕飯を食べてから病院へ行こう」と考えられるほど余裕があったのです。 陣痛の間隔が短くなり、病院へ行くとすでに子宮口は7cm。痛みはあるものの、私はもうすぐ生まれてくるという高揚感でいっぱいでした。 なかなか破水しなくて…しかし、病院について1時間ほどたっても破水しません。子宮口は時間が経つにつれて広がっていきます。子宮口が広がるとともに、私はいきみたい気持ちになってきました。いきみ逃しも限界だと思っていたところ、助産師さんが独り言のようにこう言いました。「人工破膜をしたほうが良いみたいね……」。 人工破膜とは、文字通り人工的に膜を破り破水させることです。助産師さんが子宮口を確認しようと身をかがめたそのとき、思いもよらないことが起こりました。 人工破膜の前に、まさかの…!?バッシャーン! なんと、その瞬間に勢いよく破水したのです。それは、まるで大きな水風船が割れたかのような激しさでした。 身をかがめていた助産師さんの顔面は羊水だらけで、シャワーをかけられたかのようにびしょ濡れに。私は陣痛の痛みを感じつつも、恥ずかしさと申し訳なさで顔から火が出そうでした。何度も謝る私に、助産師さんは笑顔で「気にしないで!」と答えてくれました。 破水後、私は次男を無事に出産しました。「2人目だし、大丈夫」と高をくくっていた私。まさか羊水を助産師さんの顔面にかけてしまうとは思いませんでした。嫌な顔ひとつせず、最後まで気丈に私の出産をサポートしてくれた助産師さんに、感謝しています。こんな赤っ恥エピソードですが、今では良い思い出です。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子著者:中田りこ8歳と4歳の兄弟の母。次男は自閉症スペクトラム障害。教育業界を退職後、現在は実家の家業を手伝っている。
2023年06月29日消防隊員の夫、1歳の息子かおるくんと暮らしている水無月さん。1人目の出産時、陣痛間隔が狭まるまで病院に受け入れてもらえなかった経験から、今回は陣痛をギリギリまで我慢してしまいました。本格的な痛みに「やばい」と感じた水無月さんは、夫の帰りを待つのをやめ、陣痛タクシーに連絡することを決意します。動けるうちに荷物を運び、陣痛タクシーを玄関で待機しようとする水無月さんですが、立ち上がろうとした瞬間に破水してしまいます。破水から間もなく、激痛に見舞われる水無月さん。泣き叫ぶかおるくんの手を握ってなだめながら、赤ちゃんが出てきてもいいよう、タオルを床に重ね、その上に四つん這いになります。「全部出る!!」と感じた瞬間にかおるくんの手を離し、片手で赤ちゃんをキャッチすることに成功。我に返り、すぐに産院へ連絡を入れますが……!? よ…よかった! 泣いてくれた… 無事に生まれてきた赤ちゃんをキャッチした水無月さん。赤ちゃんの体を冷やさないようにバスタオルでくるみ、トントンすると、ようやく赤ちゃんは小さな声で泣き始めました。 駆け付けた陣痛タクシーの運転手さんは、水無月さんたちの様子を見て驚いたものの、すぐに救急車を手配してくれることに。水無月さんが産院に連絡すると、助産師さんもびっくり。慌てた様子で、医師に電話を繋ぐのでした。 特別な講習を受けている陣痛タクシーの運転手さんや、産院の助産師さんも、自宅出産には驚いたようです。しかし、無事に赤ちゃんが出てきても、泣くまでは気が抜けませんよね。水無月さんはテレビで見たことを思い出し、適切に対処しています。事前に知識を仕入れることも大事ですが、何より予期せぬ事態にも冷静に対処できるよう、心づもりをしておくことも大切だと感じますね。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年06月28日消防隊員の夫、1歳の息子かおるくんと暮らしている水無月さん。2人目を妊娠中、陣痛の可能性を感じて産院に持っていく物の確認を始める水無月さん。しかし、初めての出産時に病院から「陣痛の間隔が狭まるまで自宅で様子を見て」と言われた経験から、産院への連絡を後回しにし、親友のA子さんに電話します。すると、「早く病院に電話しなさい!」とA子さんに怒られて、水無月さんはようやく産院に連絡することに。産院から「一度来てください」と言われた水無月さんは、夫にその旨を連絡します。陣痛タクシーを使わず、夫が帰ってきてから一緒に産院に行こうと考えていました。ギリギリまで痛みを我慢していた水無月さん。しかし、本格的な痛みに「やばい」と感じ、夫の帰りを待つのをやめ、陣痛タクシーに連絡することを決意します。ところが、玄関で陣痛タクシーを待つために立ち上がろうとした瞬間、破水してしまいます。そしてどんどんお産が進んでいき……!? う…産まれちゃった… 突然の破水に驚く水無月さん。タクシーに乗る前に着替えようとしますが、その瞬間に激痛が……! 母親の様子に戸惑い、泣き叫ぶ息子のかおるくんをなだめていると、赤ちゃんの頭が出てきそうな感覚に気付きます。 「次いきんだら……きっと産まれる」と感じた水無月さん。赤ちゃんが出てきてもいいよう、四つん這いになり、タオルを床に重ねて準備をします。「全部出る!!」と感じた瞬間、泣き叫ぶかおるくんの手を離し、片手で赤ちゃんを受け止めることに成功したのでした。 小さな子どもと2人きりの中での緊急事態にもかかわらず、状況を把握してタオルを用意を敷くなど冷静に対処した水無月さん。陣痛が始まってから出産までにかかる時間は人それぞれですが、水無月さんのように産院に行くのが間に合わず、自宅で出産する可能性もゼロではありません。さまざまな状況に対応できるよう、事前に入院セットを準備したり、緊急時の連絡先を近くに置いたりと万が一の場合に備えて準備しておくといいですね。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年06月27日消防隊員の夫、1歳の息子かおるくんと暮らしている水無月さん。はじめての出産時に、看護師さんから「規則的な子宮収縮が10分以下になったらまた来てください」と言われた水無月さん。その経験から、2人目を妊娠した際、夫と話し合って計画無痛分娩できる産院で出産することに。妊娠38週目に入ったものの、陣痛の兆しもなく息子のかおるくんと就寝。翌朝起きると、おなかにチクチクとした痛みを感じます。1時間続く痛みに不安を覚え、念のため勤務中の夫にメッセージを送るのでした。陣痛の可能性を感じた水無月さんですが、初めての出産時の経験から、親友のA子さんに産院への連絡を促されるまで連絡しないでいました。産院から「一度来てください」と言われたものの、陣痛タクシーを使わずに、夫と一緒に行こうと帰りを待つことに。しかし、どんどん痛みが増して、ついに……!? いま…破水した!? 1人目の出産時、陣痛間隔が狭まるまで病院に受け入れてもらえなかった水無月さん。その経験から、今回は陣痛をギリギリまで我慢してしまいました。本格的な痛みに「やばい」と感じた水無月さんは、夫の帰りを待つのをやめ、陣痛タクシーに連絡することを決意します。 動けるうちに荷物を運び、陣痛タクシーを玄関で待機しようとする水無月さんですが、立ち上がろうとした瞬間に破水してしまいます。予期せぬ自宅での破水に、水無月さんは青ざめるのでした。 初産婦さんの場合、陣痛が来ても経過が長くなりがちなため、リラックスできるようにいったん自宅へ帰っていただくことも多いようです。しかし、お産の進み具合は人それぞれ。痛みに限らず、違和感を覚えたら、すぐにかかりつけの病院や産院に連絡したほうが安心できるかもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年06月26日結婚して5年目のコメダさんは、共働きなのにまったく家事をしない夫に不満がありました。30代になり、周囲から子どもは? と聞かれる機会が増えたころ、将来の家族について考えるように。妊娠40週目を迎えてもなかなか生まれてこないわが子。コメダさんは子どものころのアルバムを見ながら、亡くなった母からもらった愛情を思い出します。その中で、はじめておなかの子どもに会いたいと思ったコメダさん。その日の夜、ついに陣痛がやってきました。コメダさんは叔母とともに病院へ向かうも、陣痛が強くならず促進剤を使うことに。車に轢かれたような痛みを受け、陣痛の苦しみに悶えます。はやく生まれておいで コメダさんは激しい陣痛で意識がもうろうとする中、医師から難産の宣告を受けます。このまま粘っても赤ちゃんが降りてこなければ、帝王切開することに……。 「やっと母親になる準備ができたんだ」コメダさんは夫や家族の姿を思い浮かべ、亡くなった母の形見の指輪を握りしめながら、ただただ赤ちゃんが元気に無事に生まれてくるよう祈ります。 「赤ちゃん一気に降りてきた!」すると状況が一変。コメダさんはついに、赤ちゃんと対面目前まできました。 自然分娩であれ、帝王切開であれ出産は命懸けで大変なものです。そしてその痛みは、経験した人にしか語れないものです。 乗り越えた先にあるわが子との対面は、達成感や幸福感に満ち溢れる、何ものにも代えがたい瞬間なのだと思います。育児で悩んだり、つまづいた時、この気持ちを思い出して乗り切れたらいいですね。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター コメダ
2023年06月26日消防隊員の夫、1歳の息子かおるくんと暮らしている水無月さん。2人目を妊娠した際、計画無痛分娩での出産を予定していました。妊娠38週目を迎えた次の日、まさか1歳の息子と2人きりのときに自宅出産を経験することになるとは、このときはまだ知る由もありませんでした。ようみんさんのフォロワーさんによる体験談です。初めての出産時の経験から、2人目は計画無痛分娩での出産を予定していた水無月さん。妊娠38週に入った翌日、起床時からおなかにチクチクとした痛みを感じていました。そこまで痛くはないものの、チクチクは1時間以上続きます。不安になった水無月さんは、念のため勤務中の夫にメッセージを送ります。しかし、どんどん痛みが強くなっていき……!? え! 陣痛きてるの!? 陣痛の可能性を感じて、産院に持っていく物の確認を始める水無月さん。しかし、初めての出産時に、「陣痛の間隔が狭まるまで自宅で様子を見て」と言われた経験から、産院への連絡をあと回しにし、親友のA子さんに電話します。すると、「早く病院に電話しなさい!」とA子さんに怒られて、水無月さんはようやく産院に連絡することに。 産院から「一度来てください」と言われた水無月さんは、夫にその旨を連絡します。陣痛タクシーを使わず、夫が帰ってきてから一緒に産院に行こうとしますが、この判断が息子のかおるくんに怖い思いをさせ、赤ちゃんを危険に晒すことになったと振り返ります。 陣痛タクシーとは、陣痛時だけでなく、入退院や健診の際にも使えるタクシーサービスのことです。車内が防水仕様になっていたり、ドライバーが特別な講習を受けていたりと、妊婦さんが安心して使えるよう配慮されています。ただし、陣痛タクシーサービスの利用には、事前登録が必要な場合が多いため、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター ようみん
2023年06月25日育児に遅れと混乱が生じてる !!
ムスメちゃんとオコメちゃん
ドイツDE親バカ絵日記